2007年11月4日日曜日

【資産運用レポート】 投資信託・為替⑧

先々週に国内新興株と豪ドルを売ったので、今週からインド株式、ブラジル株式、ユーロのみです。

・インド株式 
34,363円(前週比+1,285円)


・ブラジル株式 18,476円(同+897円)


・ユーロ 166.53円(同+2.22円)


お、全勝だ。すばらしー。
しかし、週間では上がっていますが、金曜日はまたしても欧米金融機関のサブプライム問題による損失拡大のニュースで全面安。
ちょっと心配です。
昨日の日経の記事によると、「
米大手金融機関は10―12月期に住宅ローン関連で100億ドルの評価損を計上する可能性があるとのリポートが出た」、だって。
すげー、四半期で1兆円の損失!?
日経の別の記事では損失額トップのメリルリンチは1社で1兆190億円の損失(これは四半期ではありません)とのこと(そしてさらに「飛ばし」までやってる?)。
長銀の不良債権隠しやみずほグループが不良債権処理の過程で1兆円増資をしたのを思い出します。

それはいいとして、少しまじめに自分の今後の投資スタンスを考えてみます。

大前提として、欧米の金融機関が巨額の損失を出そうとも、世界的な金余りの状況には変わりはなさそう。
たとえば、金価格、原油価格は足元で最高値を更新、債券価格も高値圏で推移しています。

(米国30年金利)

※金利が下がっているということは債券価格が上がっているということ。

(ロンドン金)


(WTI原油)


サブプライム問題で不透明になった株式市場から資金が逃避しているといった状況でしょうか。
少なくとも株式市場(と米国の不動産市場)以外の金融マーケットではサブプライム問題の悪影響は見られていないようので、世界的な金余りという状況に変わりはないと思います。

では、何に投資して何に投資しないか。
基本的には中期的に大きな成長のポテンシャルの高いところという自分のスタンスは変わらないとして、、、
やっぱり日本とアメリカは相対的に地位の低下は免れないでしょうね。
もちろん現実に生活をしている国ですし、個別には投資妙味のあるものもあると思いますが(日本の不動産とか新興株とか)、ここにポートフォリオのすべてを置いておくのは中長期的にはすごく機会損失になると思います。
では今投資しているBRICsとかユーロとかの発展に変わりはないか?
これらの国が発展しているのは、もともと大きな国土や人口、資源といったポテンシャルを持っていたところが市場経済とグローバリゼーションをうまく取り込んで発展しているもの。
その大きな潮流にも変化はないと思います。

すると問題は、それらの国々の株式や通貨といった金融市場が実体経済に照らして適切な水準であるか(簡単に言えばバブルではないか、ってことですが)、もしバブルであるとすればそれは今回のサブプライムを引き金に破裂しうるのか、もしくはその金融市場の期待にふさわしい成長を本当に継続的に実現できるか、というところですかね。

バブルであることそのものは、投資家には別に悪いことではないですね。
破裂するまでは絶好の投資機会なわけですから。
ということでバブルかどうかは気にしないことにします。
サブプライムが影響しうるか、ということについては、先に見たように金余りの状況に代わりがないとするとサブプライムそのもののせいで金融的にバブル(かどうかはわかりませんが)が破裂することはないかなーと思ってます。
ただ、実体経済的にアメリカの消費活動が落ち込んだりすると、米国向けに工業製品の輸出の依存度が高い中国あたりはちょっと影響を受けるかもしれないですね。
それ以外は私の半端な知識の限りはそれほど影響がある気がしないですね。

あとは金融市場の期待にふさわしい成長を継続できるか、ですね。
これがクリアされないと97年のアジア通貨危機のようになっちゃうのかな。
実際に韓国なんてアジア通貨危機からは復活したけど、相変わらず自国通貨高を跳ね返してまでの成長を続けられていない。
中国も世界の工場であり続けるには必ず通貨高を跳ね返さなければならないけど、ものづくりにこだわりがあるわけではなく金儲けだけが目的のよう(に見える。失礼ですが)な人たちにそれができるか?
まあ、ここら辺は様子を注意深く見続けるしかないですね。

ということで、当面自分の投資スタンスにいまのところ影響・問題はない、という結論、、、でいいのか?
ちょっと都合がよすぎる気もするなー。
まあ、今後も注視が必要だということで、今日のところはこのくらいで終わります。
ここまで読んでくれた方、お疲れ様でした。
あー、脳みそ疲れた。
脳内メーカーで「金」って出てこなくてよかった。