2007年11月4日日曜日

【読書】 人を動かす人になれ! -すぐやる、かならずやる、出来るまでやる



別のエントリーで「買いました」とだけ書いていたもの。
ハードワークと情熱的な経営で有名な日本電産グループのトップ永守重信の著作。

「すぐやる、必ずやる、出来るまでやる」という副題がとても気になっていたのですが、この副題についてはあまり語られていませんでした。
それよりも社員の能力を最大限に発揮するための、褒め方、叱り方、経営者の心構えが具体的に詳細に語られています。
部下を持つ人にはとても役に立つ内容だと思います。

経営に関する書籍としては正直、感動や驚きは別にありませんでしたね。
気になったのは以前のエントリーで書いた元西武ライオンズの森監督の「勝ち続けるために何をすべきか」との比較です。

永守社長曰く、
「上司は聞き上手になること。・・・親身になって最後まで話を聞いてやることが重要だ。」
「ベンチャー企業が忘れてはならないキーワードは、「売ってから作る」こと。・・・「売ってから作る」ことは「勝ってから戦う」ということでもある。」
「世の中の競争なんて、鼻先三分の差ぐらいでしかない。・・・人よりちょっとだけ努力したらいい・・・成功するかしないかは、結局は自分に克てるかどうかで決まる。」
というあたりはとても共通していますね。

一方、永守社長が組織には社員を引っ張る強烈なリーダーシップが必要という考えに対して、森監督はリーダーは常に冷静であるべきという主張。
創業経営者である永守社長とサラリーマン経営者的立場の森監督との好対照で面白いです。
『ビジョナリーカンパニー』と『ビジョナリーカンパニー②』の違いにも通じる気がします。
これらの本についてもいずれ書きます、、きっと。