2007年9月15日土曜日

【読書】 とてつもない日本

先週の日曜に、なんとなく本屋に立ち寄って麻生太郎著『とてつもない日本』を買いました。
普段本を買うときはほとんどAmazonで済ませてしまいますが、たまに本屋によると普段だったら手に取らないようなものを買えて面白いね。

そしたら今週、安倍総理が退陣、麻生太郎が総裁選立候補表明。
なんとタイムリーな。

タイトルはプチ国粋主義者(私もどちらかというと国粋主義者ですが、、)のようで軽い印象ですが、なかなか面白かったです。
話題はニート、高齢化、格差問題、教育、地方社会・経済、外交、靖国、など。
主張はちょっと軽い・薄い印象もあるけれど、それはこの程度の新書なので狙い通りでしょう。
その前提で言えば基本的に非常にまともな主張ばかりでした。
巷に氾濫する意見・主張は、イデオロギー(マスコミ)だったり、既得権益保護(官僚)であったり、人気取り(政治家)であったりで、とても本当に日本全体のため、もしくは日本の将来のために語っているとは思えないものばかり。
もちろん麻生も政治家なのでやや人気取り的かなと思えるところもありましたが、基本的には巷で受けのよさそうな意見に迎合せず、論理的にかつ軽妙に主張を述べています。

麻生セメントを経営していた経験によるものかな。
成功していたのかどうか走らないが、一民間企業を経営していたというその経験はなかなか得がたいものでしょう。
今の日本の諸問題って合理的な経営力による部分が非常に大きいと思っているのですが、そういう能力・意識を持った政治家なんて皆無かと思っていたらここにいました。
基本的に私はアンチ自民ですが、彼は応援してもいいなと思えました。

しかし今総裁選は福田氏がリードしているとのこと。
麻生、がんばれ!